2022年01月06日
令和3年度群馬大学地域貢献事業として,「郷土かるたコレクション」デジタルアーカイブにて,全国の郷土かるたの札画像を追加公開しました。北海道から九州まで,全国の郷土かるた150種以上をWeb上でご覧いただるようになりました。
方言かるたや郷土の人物かるた,小学校で制作されたかるた,改訂前後の市町村かるたなど,現在では入手困難な貴重な札画像も多数公開しています。郷土かるたを通じて,全国各地の文化や歴史的な変遷を辿ってみませんか。
https://carta.media.gunma-u.ac.jp/index.html
郷土かるたとは,いろはかるたの一種で,郷土に関する諸事象を詠んだかるたです。都道府県,市町村,地区,学校区など,様々な地域単位で制作され,全国にはおよそ千数百種以上が存在すると言われています。群馬県では,有名な『上毛かるた』をはじめ,郷土かるたがおよそ130種程度制作されており,日本一の「郷土かるた県」と言えます。
群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館が所蔵する郷土かるたコレクションは,本学教育学部の山口幸男名誉教授、同学部非常勤講師の原口美貴子氏の両名から寄贈された全国各地の郷土かるたをもとに,その後,個人や団体からの寄贈や本センターが収集したものを加え,現在,その数約300種に及び,郷土かるたコレクションとしては全国稀有なものといえます。
郷土かるたは,地域の自然・人物・歴史・産業・文化が凝縮された社会的文化的教育的価値の高い遊戯・カードである一方で,流通が一部地域に限られ,その存在や内容が全国的に知られる機会はあまりありません。
中央図書館では,この郷土かるたコレクションを通じてその価値や魅力を多くの方に知っていただくため,令和2年度群馬大学地域貢献事業として,郷土かるたコレクションのデジタルアーカイブ化を開始し,県内60種のかるた画像を公開しました。令和3年度同事業では,全国の郷土かるたの札画像の公開を進めています。
デジタルアーカイブとして公開することで,GIGAスクール構想によってICTの利用が進む学校教育における郷土学習への活用や,新たな研究の発展,地域の特性を活かした諸活動等に貢献できれば幸いです。
かるた現物の閲覧をご希望の方は中央図書館 学術情報サービス係までお問合せください。また,新旧版に関わらず,郷土かるたのご寄贈も歓迎いたします。
群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館
TEL. 027-220-7180
E-mail clibsp@jimu.gunma-u.ac.jp ("@"を半角に変えてください。)